犬NO.2

４．運動及び休養
生後３ヵ月過ぎのワクチン接種が未接種の場合は、運動や散歩は必要ありません。
ワクチン接種後に、少しずつ外の環境に慣れさせて下さい。
適切な１日の運動時間（成犬時）として、小型犬１０分～２０分／中型犬２０分～３０分／大型犬３０分～４０分です。
仔犬から成犬になるまでの間は、体力に合わせて少しずつ散歩・運動量や時間の調整をしてあげて下さい。
――――――――――
※ 動物の習性等に応じた必要な運動、休息及び睡眠を確保するようにしましょう。
犬が健康に過ごすためには毎日の散歩が必要です。
飼い主のライフスタイルに合わせて、一定の時間帯に散歩・運動をしてあげて下さい。
ただし、犬は汗をかきませんので、焼けた路面での火傷や熱中症・日射病には十分気を付けて下さい。
夏場は明け方や日暮れ等の気温が低い時間帯を、冬場は日照中の暖かい時間帯に行う様にしてあげて下さい。
また、散歩・運動量の調節は、仔犬時だけではなく高齢の子にも無理をさせないようにしてあげて下さい。
※散歩・運動の時は、必ずリード（引き紐）につなぎ　排泄処理の道具を準備して出かけましょう。
排泄物を持ち帰ることは、飼い主として当たり前の事です。
排泄物を持ち帰る事に抵抗を感じる方は、排泄を済ませてから散歩や運動に出るのがよいかと思います。
皆が利用する道路や公園・公的場所等では、飼い主としてのルールを守って動物立ち入り禁止とならないように一人一人がしっかり他人に迷惑をかけないようにしましょう。
既に動物立ち入り禁止場所となっている場所に、動物を連れて入らないようにして下さい。

５．しつけ
動物が家庭や人間社会の中で一緒に生活していく為のルールを教える事がシツケです。仔犬時期から慌てて教えても覚える・理解する能力が未発達です。
覚える能力や理解力は、生後３ヵ月過ぎなければ発達しないと思って下さい。
それまでは、少しずつ一つずつ教えてあげて下さい。特に仔犬時期のシツケには、体罰・大声・脅し等は避けるようにして下さい。
人間が怖いとしか認識されませんので、ほめながら教える方が効果的です。
また、個々の性格等の個体差がありますので、その子に合ったシツケ法でしてあげましょう。
――――――――――
基本は、人間が常にリーダーシップをとって犬の行動をコントロールしましょう。
その為には、動物に主従関係をしっかり認識させ、理想的には動物は家庭の最下位に位置するよう接しなくてはいけません。
基本的な号令には「お座り」「待て」「ふせ」「おいで」「付け」等がありますが、「待て」と「おいで」はシツケておきましょう。
首輪が抜けたり・外れた場合に目前で逃走した時「待て」と「おいで」のシツケができていれば、最小限の逃走ですみます。

６．手入れ
仔犬から触られる事に慣れさせていきましょう。
最初から、ブラッシングをすると頑張ってもなかなか思うようにさせてくれません。
まずは、ブラシをかけるという行為に慣れさせる事から始めて下さい。
動物を飼い始めると気になるのが、臭いです。
基本的には１か月に１回シャンプーをしていれば良いのですが、どうしても臭いが気になる場合は１週間から１０日の間隔で皮膚や毛に異常が無ければシャンプーをしても大丈夫です。
ブラッシングでも臭いが削減できますので、シャンプーを頻繁に行うよりブラッシングをしっかり行って毛に付いた汚れ・誇りを取り除く事が体臭削減になります。
また、ワクチン接種前の仔犬のシャンプーは、特に控える様にして下さい。
――――――――――
体中をくまなく触る事は、病気や異常の早期発見につながります。
また、飼い主が犬の体をくまなく触る事は、スキンシップを図ると共にリーダーシップを示すことにもなりシツケのトラブルの未然防止にもなります。
○ ブラッシング
汚れや抜け毛を取り除き、ツヤのある毛にすると同時に皮膚の血行を良くします。
特に換毛時期には、丹念なブラッシングが必要です。
また、種類によっては定期的なカットが必要にもなります。
○ シャンプー
一般的には、１か月に一回程度。
○ つめ切り
伸び過ぎた爪は、体毛にひかかったり絡まったり・爪をはがす恐れがあります。
ひどい場合には、指の変形や歩行困難・骨格異常等も引き起こします。
１か月に１回は、爪のチェックをしましょう。
○ 耳の手入れ
健康な動物は、耳垢はわずかでほとんど臭いません。強い臭いや黒い耳垢・耳から膿が見られる場合は、獣医師に相談が必要です。素人治療は、悪化させる事がありますので触るのは避けましょう。
○ 歯の手入れ
動物用歯ブラシやガーゼを巻いた指で、歯と歯茎を磨いて下さい。
奥歯の外側が、歯石の付きやすい場所です。
歯石を放置しておくと、歯肉炎・歯槽膿漏と病気が進行する為　口臭がきつくなり　心臓や腎臓等の病気の原因にもつながります。

飼い方の説明について、何かご不明な点が有りましたら当方にご質問を頂くか、専門の飼育書等をご参考下さい。